2010年10月31日日曜日

十月最後の投稿 ハロウィーン

昨夜は、日本人のExtension生が主催するハロウィーンパーティに行って参りました。



はじめて、日本人がホストのパーティに行きました。総勢で60人近く集まっていたでしょうか。韓国人、アラビア人、中国人、メキシコ人など多種多様な国籍の人に会えました。場所は私が渡米二日目に宿泊したBest Western-University Lodgeでした。

友人のBlogに書いていますが、日本人のパーティは欧米人のそれに比べ落ち着いています。私は、日本人のパーティの方が個人的には好きになりました。筑波大にいたときから、欧米人のパーティー文化にはよく行きましたが、こちらでも同じようなパーティが至るところで開催されています。
どんちゃか、どんちゃか、トランスが鳴り響く薄暗い部屋でお酒を片手に踊りまくるタイプです。 

今回の日本人のパーティは、大音量が流れている環境は相違ないのですが、ゆっくり座って話しをすることができました。やはり、こういうところに文化の違いが表れますね。

2010年10月30日土曜日

Hanging outは情報の宝庫

最近、デービスはHalloweenとGiants優勝間近なので活気に満ちています。ということで、はやくも2nd midterm examsが来週の木曜に控えていますが、昨夜は友人とdown townに繰り出しコミュニティのあり方について語りました。

 鰻丼を食べながら
 
丸善代表の小城さんがソーシャルアントレプレナーの卵を前にして語っていたとおり、お金では解決できない社会問題が多くあることを再確認しました。

  • Martin Luther King High Schoolを例にしたフリースクールのあり方
  • 国際開発団体による途上国開発と先進国の街作りの類似点
  • 日本の学生コミュニティと米国のコミュニティとの相違
など、話題はどんどん飛躍し最終的にTEDのクリップに移りました。

一つは、ホアキム・デ・ポサダの、マシュマロはまだ食べちゃダメというクリップでした。

スタンフォード大学の心理学の研究者が、4歳の子どもにマシュマロを一つ渡して、15分間我慢できればもう一つ貰えるという実験を考えました。 その後、我慢できた子どもとそうでない子どもを追跡調査すると、前者があらゆる面で人生を豊かに送っていたということです。

目の前の事にとらわれないで欲望を抑制する力が人生を豊かにする、という当たり前のことを述べています。ただ恐ろしいのは、この実験はその力が4歳までに固定されてしまうという可能性を示唆しています。

  マシュマロ中毒に陥っている子どもの映像は爆笑ものです

もう一つは、 レイ・ザハブが南極点まで歩きますというビデオでした。

子ども達に「オゾン層破壊の事実」と「不可能なことはない」という事を伝えるために、南極に渡ったレイは、約1000kmをリチャードとケビンと70Kgのソリをひきながら33日かけてHercules Inletから南極点を踏破しました。33日のトレッキングの間、ブログで世界中の子ども達の様々な質問に答えたそうです。

このビデオは、必見です


友人とHangingoutすることで、このような素晴らしい情報が手に入りました。そして、情報の格差が機会の均等を崩しているという事実に気づきました。

情報の受け渡しは、
  • 伝える人が、どれだけ聞き手をインスパイアできるか
  • 受け取る人が、どれだけ話者の話を真剣に聞くか
この二つに集約されるという真っ当な結論に至りました。

日本にいた頃、私の周りには「自分で調べろ」という人と「ふーん、そうなんだ」という他人に無関心な学生が多かった気がします。こちらでは、様々な情報を発信している学生が多く、刺激に富んだ毎日が送れています。

2010年10月24日日曜日

ベイエリアから

昨日は、AmtrakとBartを乗り継いでベイエリアに政治的なにおいをかぎに行って参りました。往復で50ドルも交通費取られました。つくば―東京の比ではありません。

まず、最初に向かったのは2009年の正月にBART Policeに殺害されたOscar Grantの不当裁判に対してのProtest場面でした(Shooting of Oscar Grant)。この抗議活動は、オークランド19th street, City Hall前で行われました。

報道陣も詰めかけていました

雨の中にも関わらず150人ほどの観衆がレイシズムを非難するスピーチに歓声をあげていました。かのキングが活躍した時代のBlack Panther Partyの勇士が、スピーチしていたのには感動しました。にしても、オレイトするの、ものすごく上手です。

その後、近くのとある結社のオフィスに呼ばれました。Spartacistという40年前に死に絶えたはずのトロツキズム思想を根底とする団体でした。



そのオフィスで長々と中国のCommunistとNationalistの歴史を聞かされました。なんというか、40年前の日本の大学で行われていたマルクス勉強会に参加した気分でわくわくしました

それにしても、日本版の印刷物の文調がシーラカンスそのものですね。
「-彼らの子どもを学校に通わせるお金すらないのである!」 
「労働する者こそが社会を支配しなければならない!」
- - -

さて、この秘密結社を出て、政治活動の中心地Berkeleyに行くことにしました。

 Bay Area Rapid Transit

 オークランドからバークレーまで電車で10分。すぐに着きました。革命書店(Revolutional Book Store)に向かいました。途中でCal生に会って政治的な話をしました。ただ、何を言っているのかさっぱり分からなかったので、内容は割愛。

バークレーで行われる革命週間のビラを店主から渡されました。来週から、Revolutional Weekだそうで、ぜひバークレーに来てくれとのことでした。特に火曜日のBPのオイル事件の話に来いと発破をかけられました。

さて、友人が書を手に入れた後、雨で体が冷えたのとおなかが減ったので、近くの韓国料理の店に入りました。


 友人は、農学を専攻するChinese-Americanで、政治的な話に非常に詳しく、日本のオウム真理教まで知っていたのには驚きました。やたら本を読んでいるみたいです。

食後は、多くの敬愛する方が通われたUC Berkeleyのキャンパス内にのり込みました。

幻想的な雰囲気のクロックタワー


バークレーは思い入れのある大学です。憧憬するバークレーの存在がなかったらいまのUCD生活はなかったことでしょう。米国の大学で勉強するとは、周囲の世界と深く関わっていくことなんだ。そういう気分にさせてくれる環境がここにはありました。自分たちの人生は自分たちで決める。夕刻を告げる鐘を聞きながら、Let there be lightの意味を考えました。

ベイエリアは今日も市民の自立を望んでいるようです。

2010年10月23日土曜日

世界最大のとうもろこし迷路 45エーカー

昨夜はギネスブックにも載っているDixonのCone Mazeに行って参りました。入場料は10ドルでした。真っ暗な迷路をひたすら懐中電灯で照らしながら、抜けきるという単純明快な遊びでした。

 45エーカー(20ヘクタール)にも及ぶコーン畑

暗闇の中、複雑怪奇な迷路を抜けるのは至難の業です。 途中で、Star Bucksというポイントがあり、みなそこで珈琲が飲めると思ってウキウキしていたのですが、単なる橋の名前でした。ここが中間点になるそうです。


 結局、2時間程度歩いた後、仲間の一人が持病の腰痛を起こしたので、むりやりコーン畑の中をかぎ分けて直線距離でかえりました。山道と違い同じような道が延々と続くので、あまり面白い物ではありませんでしたが、貴重な体験ができたと思います。

2010年10月18日月曜日

テストについて

カリフォルニア大学デイビス校は、10週間のクオーター制を採用していることは以前に述べました。このわずかな期間に、1コース600頁近い教科書を読まされます。この短期間の膨大なリーディングの理解度をチェックするため、頻繁に中間テストが行われます。

(第一週、二週) →中間テスト1→(第四週、五週)→中間テスト2→(第七週、八週)→中間テスト3→まとめ→ファイナル

フローチャートを作ると、このようになります。

テストの様式は、Scantronというマークシートを塗りつぶすものです。これは、大学が無料配布しておらず、ブックストアで一枚15セントで購入しなければなりません。

 通称Blueと言われるマークシートです

300~500人の学生が一斉に受験するので、このようなマークシートが使われるのでしょう。テスト問題は、不正を防ぐために三~四種類作られます。テストによって難易度がばらついていても別に気にしないようです。

評価は筑波大学に比べると遙かに厳しく、9割以上でA、8割以上9割未満でB、以下同様にC、Dまでグレードが分かれます。

早速、1コースの評価がかえってきましたが、ちょうど8割でした。自分自身のリスニング力の低さを呪いました。授業を完全に理解しなければ、9割には届きそうにありません。次の中間テストに向けて、また大量のリーディングが始まります。

2010年10月17日日曜日

初雨 デービスの気候について

レヴューセッションが1時からあったのですが、雨が突如降っておうちに引き返してきました。明日は、独学でテストを受けるしかありません。


大粒の冷たい雨です

渡米したのが、9月13日だから1ヶ月以上の間、「雨」という自然現象に出くわすことがありませんでした。デービスの気候は驚異的です。

デービスは、夏は乾燥して非常に暑いです。冬は雨期のため多雨だそうです。昨日の友人の話によると、冬は雪こそ降らないけれど、風が猛烈に強く冷たい雨が体にしみるそうです。


1ヶ月過ごしてみて、だいたい下記のようなイメージができあがりました。
朝:10~20度くらい かなり冷え込む
昼:25~38度くらい 日差しが強烈で、「からっとした暑さ」という表現がぴったり
夜:15~25度くらい 日が沈むと一気に気温が下がります

寒がりの私は、長袖が欠かせません。いつも、バッグに入れて持ち歩いています。重ね着できる服で過ごすのがよいです。

日系アメリカ人の集い

本日は、はるばるベイエリアまで車をとばして、日系三世のライブに行って参りました。このイベントは、今年で27年目となるそうで会場には300人近くの来場者が集まり、盛況のうちに幕を閉じました。
 
 ベイエリアで活躍しているソウルシンガーが来ました

 カリフォルニアに日本人の一世が移り住んで、100年近くが経ちました。現在私と同じ位の年齢の学生は四,五生になります。彼らは、完全にアメリカ人になりましたが、日系人同士の絆を非常に大切にしているようです。

 

学生はボランティア要員なので食事は無料でした!

おいしい食事にありつけたことや、コミュニティ形成の一端が垣間見れて、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。人と人との繋がりを大切にするアメリカならではのパーティーでした。

 UCDの仲間たち

2010年10月15日金曜日

筑波大学は大丈夫か

米国にいながらも、やはり筑波大学の事が気になるのは母校愛が強いからでしょうか。以前、とあるパーティで慶応大学から来ている学生に会いました。彼女は、日本の大学に興味がある学生にこう言いました。

"Keio is the best school for sure."

残念ながら、筑波大学には自身の大学に思い入れがある学生は多くないようです。そういう抽象的な感情など、必要ないと言ってしまえばそれまでかもしれません・・・。何か、寂しい気がします。


本日は、Davis Senior High School のホームカミングデイ(学園祭)でした。ダウンタウンを仮装しながらパレードする姿には感銘を受けました。スパイダーマン、バットマン、騎士、お姫様(?)、あの宇宙人(!)など工夫を凝らしたコスプレ姿の高校生が、トラックの荷台に乗って町を回っていました。ホームカミングデイということで、たくさんの卒業生も交えて、自分たちのスクールアイデンティティを確かめ合っていました。

実はこの高校、Davisで最も優秀なHigh Schoolで、地域住人からとても親しまれています。先日この高校に、名古屋大学からリクルータが来たという情報を入手しました。優秀な高校生を確保しようと、名大は英語で授業を受けて卒業できるプログラムを作ったらしいです。

この動きは、名大のみにとどまりません。先日開催された海外インターンシップでは、大阪大学がブースを設けて、学生のリクルートを行っていました。

 海外インターンシップフェアで手に入れたパンフレット

 さらに、京都大学の事務から派遣されている方に、前回の記事にも書いた、EAPパーティで知り合いました。UCDの教育システムを2ヶ月間勉強しているそうです。

このように名だたる日本の国立大学が、UCDに群がる中、筑波大学の「つ」も耳にしません。というより、もっと実質的な問題は、UCDから筑波大へ交換留学できる期間が秋学期のみだということです。日本の大学留学希望者には、ぜひ筑波大学をおすすめしたいのですが、このような状況では不可能です。どうりで、筑波大学でUCD生を見なかったわけです。

筑波大学はG30拠点校の一つとネームばかり強調するのではなく、学生目線に立って国際化を進めなくてはいけないと思います。JASSOから月8万円(日本国の税金)をもらって、その殆どを飲み代に使う留学生ではなく、優秀な学生を足を使って集めるべきではないでしょうか。

また、学生自身も国際化に貢献する必要があります。筑波には、国際総合学類という優秀な組織があるのにも関わらず、留学生のコミュニティが非常に限定されています。国際学類だけに海外の情報が遮断されていることは、G30的に大きな問題です。

私は、筑波大学にいた頃、この事実に大きな憤りを感じていました。どうして、UCの情報が学内で手に入らないのか?UCに派遣された学生の数は、累計100人を超えるのではなかったのか?一橋大学生などは、ブログで内実を公開しているのに、筑波大生はなぜ情報発信しないのか?年間350万円近くの支援を受けているのにも関わらず、学生は帰国後それを大学に還元しているのだろうか?

一体、交換留学で何を学んできたのか?英語か?UCLAやUCBで勉強していたという就職上のアドバンテージか?「留学最高!私ハッピーでした」という単なる自己満足か?日本の大学は、勉強できる環境ではないという優越心か?

先ほどFaceBookで、縁の薄い友人(国際卒)がUCの一校に寄付をしたというメッセージを見ました。なんとも言えない気分になりました。これが、交換留学の成果なのだろうか・・・。

筑波大学は大丈夫でしょうか。

2010年10月12日火曜日

TEACH FOR AMERICAの説明会

「アメリカ」「大学生」「教育」というキーワードで真っ先に思いつくのは何でしょうか?私はTeach For Americaが筆頭に来ると思います。このNPOは、米国の教育格差を解消すべく、ハーバードやスタンフォードなどの一流大学の学生をリクルートし、2年間の教師体験プログラムを全米各地で用意しています。

本日は、そのTeach For AmericaがUCDに来ました。


Free Pizzaの効果もあり、会場には100人近くの学生が集まりました。講師(右側)の方は、東海岸の大学を卒業された方で、2006年からTeach For Americaの活動に取り組んでいるそうです。

彼女は、下記の話を中心に活動内容を分かりやすく説明してくれました。
 
  • 低所得者の生徒は、10人に1人しか大学に行けない
  • ヒスパニックやチカーノの高校中退者がコーカソイドの3倍
  • 講師の学校での成功物語
  • 2万人の同窓生ネットワーク(2015年には4万人を超える予定)

私は彼女の話の中で、次の言葉が一番印象に残りました。
「アメリカの問題を片付けないで、海外に行くのはどうなの!?」
 どうやら彼女は卒業後、専門を生かして、海外で活動する予定だったそうです。しかし、Teach For Americaの活動と教育の現状を知って、生まれ故郷を良くしたいと思い、この世界に関わり始めたそうです。

このように、大きな視点を持って、物事を見られる学生が米国には多い気がします。今の私たち日本人こそ、見習わなければいけないと思いました。Think Globally, Act Locally.

2010年10月9日土曜日

Davisの治安

本日は、来週にある二つの中間試験の勉強のため一日中勉強しておりました。この後も、24h学習室に行き勉強を続けます。

さて、24時間空いているスタディルームがキャンパスにはありますが、そもそも夜中に帰るって危なくないか?と思われる方も多いと思います。

Shields Libraryに併設されている24h Study Room

結論から言うと、男性なら全く問題ありません。夜中の2時でも3時でも、そうそうおそわれることはなさそうです。では、他のキャンパスはどうかと言うと、やはりDavisのようにはいかないようです。現在留学中のSDの友人の話によると、夜中の12時頃に家に戻ろうとした際、ヤンキーに絡まれかけたそうです。なんとか逃げ切ったとのことですが、これからは夜中の外出は控えようと思ったそうです。

もちろん、Davisでも夜中に不必要に外出するのはおすすめしませんが、女性でも夜の11時ごろまで自転車をこいでいる光景に出くわすので、神経質になる必要はありません。

夜中の車はスピードが早いので事故に要注意

治安は良いですが、交通事故は多発しています。自動車や自転車を運転する方は、十分注意して下さい。

(追記)
図書館にはエスコートサービスがあるようです。


2010年10月7日木曜日

EAPのパーティ

本日は、GストリートのWoodstock PizzaでEAPのHanging Outが開かれました。17:30-19:30までこのピザ屋を貸しきりにした大層なパーティでした。


授業料を納めなくてよいデモで迫害されるべきEAP生は、100名以上おり、みなそれぞれのコミュニティでひっそりと暮らしています。それでも、やはり人間。Comfortableな関係があるようで白人は白人、アジア人はアジア人で固まりやすい傾向にあります。


私は物静かな性格のため、パーティがあまり好きではないですが、Free Mealや様々な特典、100人に1人の割合でいるクレイジーな仲間を求め、積極的に参加しています。本日はラッキーなことに、ただでTシャツをゲットしました。





バジェットカットの影響はEAPにまで確実に忍び寄っています。筑波大学では、来年度のUCの募集が先日から始まりましたが、募集人数が三分の一に縮小されています。定員が削減されたことにより、競争が激しくなることが予想されます。

まずは、英語のスコアとできるだけ良いGPAを保持して下さい。留学の目的を具体的に作文できることも大切ですよ。その当たりも、上記のページに書いているのでぜひご覧下さい。そして、EAP候補の栄光を勝ち取って下さい!

学内でのデモ

筑波大学が学生運動を効果的に封じ込めたのは、世に知られるところですが、ここUCDではむしろ学校側がデモを推奨しているかのような光景に出くわしました。

昨今のカリフォルニアの財政状況の悪化による授業料の増額が発端のようです。かの暴れん坊UC Berkeleyでは、昨年大規模なデモが行われました。本日、UCBではなんだかんだで平和なDavisと異なり、かなり大きなデモが開かれているそうです。


Memorial Unionに大きな垂れ幕が掲げられています。その他、様々なクラスで貴重な授業時間を使い、活動家がデモに参加するように呼びかけていたそうです。教授もそれを認めるところが筑波と違いますね。


お立ち台に立って、拡声器を使い、集まった学生に署名を呼びかけています。


隣では、何もないかのように珈琲を飲む学生とその後ろの芝生(East Quad)ではランチタイム恒例のライブ演奏が開かれています。よく分からないカオスな状況ですが、配っているビラは、学内にUS BANKを入れて金儲けに走るUCDを批判した内容になっています。「学生に還元しろ」というわけです。


でもでも、私はなんだかんだでこういうのが大好きなのでした。SFで反戦デモがよく開かれるらしいので、時間があるときに行ってみようと思います。


EAP生はUCに授業料を払っていません。その分、勉強するので勘弁してください。

2010年10月6日水曜日

米国の授業について

米国に来て三週間が経過しました。大学に入学して海外ライフを満喫している私は、オーストラリア、フィリピン、ニュージーランド、台湾、マレーシアとあわせて三ヶ月以上生活してきましたが、ここDavisの体感時間は、のどかな雰囲気に似合わずものすごく早いです。boring、boredなんて言ってられません。なぜなら、授業のおかげで暇な時間をほとんど作ることが出来ないからです。

UC Schoolsは、BerkeleyMercedをのぞき、Quarter制を採用しています。一学期は十週間から構成され、その間に二つのMid Term ExamとFinal Examが盛り込まれています。1コース4単位の授業は、週4時間近くの講義(もしくはディスカッション)で成り立っています。学生ビザを保つのに必要な単位数が、12なので通常3コース取ることが一般的です(*例外もありますので、後ほどの記事を乞うご期待)。

ここで、授業の雰囲気を説明します。 私が、受けている科目の一つはFinancial Accounting、いわゆる会計の基礎で内容は簿記そのものです。授業は、300人教室で行われる週二回のレクチャー (1h30min×2)とTAが20人程度に教授する週一のディスカッションクラス(50min)に分けられます。


 授業に5分でも遅れると座る席がない


学生も誰一人、居眠りしている者はおらず真剣に講義を聴いています。また、大教室といっても講義自体がインタラクティブゆえに、かなりの数の学生が教授に質問を飛ばします。教授は"Yes,sir, maam." といったおちゃめな言い回しを使い、どんどん学生の質問に答えていきます。

学習スピードはとてつもなくはやく、1 Quarterで500頁ほどの教科書を仕上げます。よって、予習を怠ったならばすぐに授業に置いてきぼりにされてしまいます。特に英語の苦手な留学生にとって、これは頭の痛い問題です。

リーディング力にもよりますが、私の場合1コースの予習に2~3時間かかるので、空き時間の80%が教科書の読み込みに費やされます。また、講義自体のListening理解が30%にも及ばない私は、レクチャーをiPhoneで録音し、食事の際など手空きなときに何回もきいています。それでも、分からないところは全く分からないので、結局リーディングしたほうが効率がよいということに気づかされます。
そんなこんなで、なんとかここまでは遅れずに着いてきてますが、いつ脱落するか分かりません。2週目にして4チャプター目というおそろしいスピードです。Community Collegeに通っていた友人の話によると、コミュカレでは2週目で1チャプターが終わる程度だというのだから、この早さはネイティブでも驚異的だそうです。そして、はやくも来週に中間テストが開かれます。どうなることやら・・・。

 
今回履修中の授業は、米国らしくなく、ディスカッションの時間に討論が無かったので、その他のディスカッションクラスはどうなっているのか分かりません。来期にレポートするので、楽しみにしておいてください。

2010年10月4日月曜日

インターナショナルハウス


日曜日の夕方(PM5:00-6:30)は、毎週 International-House(I-House)で英会話のクラスが開かれています。写真の様にボランティアの先生が白板の前に座り、各国から集まった生徒の話を聞いて、さまざまな使える英語の表現を伝授してくれます。


I-Houseは、メンバー登録に$20かかるはずなのですが、払わなくても問題ないそうです。先生もボランティアで、何の見返りも得ずにただで指導に当たるというのは、感銘を受けます。

ここから、余談です。
クラスの後は、友人と食事に行くのが慣例になりつつあります。
少し奮発して、和食を食べました。Mikuniという米国の一部で展開するチェーン店に行き、照り焼きチキンとジャポニカ米を注文しました。税込みで$14でした。高い!


よい値段でしたが、分量は少なくクオリティもそれほど高くありませんでした。それでも、ハンバーガーやピザがこちらの主食なので、和食にトライできただけ満足でした。

その後、デザートを食べに別の店に移動し、その帰り際に赤い宇宙人に遭遇しました。珍しいので、写真におさめました。

 
アメリカそのものが、インターナショナルハウスだということに気づいた日曜日でした。

2010年10月3日日曜日

米国の大学はイベント満載(3)

昨日は、Japanese American Students Society(JASS)のBBQパーティに行って参りました。


 リクリエーションに昂じる学生たち

JASSは日系アメリカ人のコミュニティとして位置づけられているそうですが、日本の文化に興味がある学生なら誰でも歓迎だそうです。昨日のBBQでは、無料でサラダ、果物、お菓子、ハンバーガー、ピザ、リブステーキなどが配られました。

また、50人以上集結した学生の交流を促すため、スイカ割り、無料Tシャツをかけた鬼ごっこ的遊びなどが行われました。見知らぬ人たちが仲良くなるための仕組みが、いろいろなコミュニティにあることが分かりました。

2010年10月1日金曜日

新しく来た人のためのTODOリスト

UC Davisに日本から留学する人なら誰でも知っている素晴らしいブログがあります。


それが、このUC Davisサバイバル です。留学生に役立つ情報が満載です。著者とは直接お会いしたことはないのですが、親しみと敬意をこめて、新しく来た人のTODOリストを更新します。

【その前に】
後ほど詳しく書きますが、日本にいる間にこちらの滞在先を確保しておいた方が良いです。私は、何も準備せずオリエンテーション前日にこちらに来ましたが、大変な目に遭いました。ということで、この記事は家なき子が、携帯電話を購入し、住所を確保し、銀行の口座を開設するまでを中心に書きます。


【準備物】
  • キャッシュ(100ドル程度でOK)
  • 海外で使えるクレジットカード (キャッシング機能付きがbetter)
  • Union BankやCiti Bankのキャッシュカード
  • iPhoneなどのスマートフォン
  •  ラップトップ(スマートフォンが無ければ必須)
最悪、太文字の二つがあれば何とかなります。


【幕開け】
  1. SFOから、BARTとAMTRAKを乗り継いで、Davisに到着。おそらく、夕方頃になると思われます。事前に予約したホテルに向かいます。時間があれば、ダウンタウンのAT&Tで携帯電話を購入します。約$50で、本体と$25のプリペイドサービスが手に入ります。

  2. 滞在先のホテルのカウンターで、Wi-Fiのパスワードを聞き出し、インターネットに繋ぎ家族に連絡します。Skypeアウト1,500円分を事前に購入しておくことを強くお勧めします。友人がカリフォルニアにいれば、Skypeで電話します。

  3. 翌日から本格的に部屋探し開始です。ホテルの一室か図書館で、インターネットに繋ぎCraigslistUloopFace Bookの掲示板を利用して、ルームメイト募集を行っている人たちに片っ端から連絡します。"Is your room still available?""When can I move in"みたいに片言英語でよいので、情報を聞き出します。英語に不慣れだと細部まで聞き取れませんが、気にせず、時間と住所と電話番号を入手すればOKです。そのほか、部屋探しに関してEducation Abroad Centerのスタッフが助けてくれるので、3rdストリートとAストリートの交差点に行ってみましょう。上記をそつなくこなして、運が良ければ、次の日には滞在先を確保できます。部屋の契約時には、DS-2019などの公的な書類が必要なので忘れずに持って行きましょう。

  4. 部屋探しと同時に、自転車を探す必要があります。ダウンタウンで$300支払って買っても良いのですが、高すぎて馬鹿らしいのでCraigslistで探しましょう。$100~$200で購入できます。私は、$25で中古屋で3日目くらいに購入しました。このThrift Storeは掘り出し物があるので、時間があれば是非行ってみてください。

  5. もし、ここで家具付きの部屋(furnished)が見つからなかった場合、Walmartに行く必要があります。これは、友人の車に頼るしかないので、ベッドがついている部屋を見つけることをおすすめします。ちなみに私は、友人に手伝ってもらいwalmartでベッドや机、椅子、その他の日常用品を$300くらいで一気に購入しました。Walmart安すぎます。

  6. 部屋が見つかれば、スーツケースをごろごろ転がして、滞在先に向かいます。その後、銀行に向かいます。住所が確保できたので、Bank of Americaで口座を作ります。20分もあればすぐに口座は開設できます。

  7. 銀行で口座を作り、Davidカードを作ったら家族に連絡し、日本からすぐさま送金手続きをとります。2日程度かかるそうなので、はやめに行いましょう。

  8. 銀行に着金されれば、アマゾンで様々なモノを購入できます。ここで、ベッドや椅子を購入するのも有りでしょう。

  9. 最後に、プリペイド携帯からHanaCellなどを利用して、契約プランを変更しましょう。
こんな程度でしょうか。

【その他 】
Student IDはEAP生は事前に発行されているはずなので、問題ありません。学生証(Aggie Card)はオリエンテーション後にMU二階でもらえます。パスポートを忘れずに持って行ってください。それと、SISSでチェックインを行う必要があるので、パスポートやDS-2019などを忘れずに持って行き、はやめに登録を済ませましょう。最後にMy UCDavisにログインして、住所の更新をしましょう。加えて、外務省に在留届をオンラインから提出しましょう。

以上です。3年経ってもやるべきことはそれほど変わりませんね。あ、EAP生はお馴染みのBudget Cutの影響でESLのテストを受けられませんので、心配する必要はありません。

        米国の大学はイベント満載(2)

        前回の続きです。

        UCDには、Memorial Union、通称MUというキャンパスの中心施設があって、その周りはいつも何かしらの団体でごった返しています。

        Fraternities&SororitiesやChristian Fellowships、そのほかのクラブの立て看がいたるところで見られます。


        Freshmenの多くが親元を離れて独り暮らしをするため、この時期は特に新歓的なイベントが多いのだと思われます。

        先日、私もChristian Fellowshipsの一つであるacts2fellowshipの講演会に行って参りました。たまたま、Science Lectureの前を通りかかったとき、数百人がひしめきあっているのを見ました。話を伺ってみると、講演を聴くとただでご飯が食べられるとのことでしたので、Lectureホールの中にはいりました。



        スキット、化学の教授(UCバークレー卒業)の「ポップカルチャーから見るキリスト教」の話、ロックバンド演奏などが約90分あり、その後ぞろぞろと外を移動し、芝生の競技場に行きました。そこで、数百人に無料でハンバーガーやチキンライスなどが配られました。

        その後、親睦を深めるためのスポーツがあったのですが、リーディング課題のため帰宅しました。

        このようなChristian FellowshipはUCDだけで10以上あり、宗教コミュニティの強さをひしひしと感じました。大学の施設を借りて、宗教活動が行えるというのは、日本にはない特徴ですね。

        米国の大学はイベント満載(1)

        はやくも10月に突入です。筑波大学はもうすぐ、学園祭ですね。

        今回は、UCDのイベントについて紹介したいと思います。

        先日9/24に開かれたThe BUZZに行って参りました。UCDで一番大きなイベントらしく、めでたく入学した新入生を温かく迎えるためにあるそうです。



        無料でT-Shirtを配っていたり、遊園地にあるジャンプマシンが建設されてたり、たった一晩のためにこれだけ大がかりに準備するのかと感心しました。
        こんなモノまで、無料で配っているあたりが米国っぽい

         The Buzzはとても大きなイベントですが、 小さなイベントは毎日のように開かれています。「お前らいつ勉強してるんだよ」というレベルで毎晩hanging outしています。どうやら、こちらの大学には学生を引き込む様々なクラブが存在しているみたいです。

        次へ