2010年12月24日金曜日

スタンフォード大学見学

本日は、クリスマスイブです。夕方からのパーティー楽しみです。

一昨日、往復500キロ程度離れたStanfordに連れて行ってもらいました。片道約二時間弱の長距離運転でした。Tomお疲れ。



Memorial Church, Education Library Reading Room, Hoover Tower, Stanford Museum
(左上から)

スタンフォードに来て感じたことですが、施設への投資額が半端ないということです。学費が年額38,700ドルもかかる理由がよく分かります。学部卒業するだけで、1500万円近く必要なのはどう考えてもおかしいです。加えて、生活費やアパートの値段Davisとは比較になりません。

この冬休みに、「夏はStanford(かHarvard)で単位とってやる!」と意気込んでいたのですが、あまりの学費の高さに断念しました。学費が豪華絢爛な美術館、図書館の施設維持費に消えることを考えると、無駄な浪費としか考えられません。別にどこでも勉強できる一般的な専門を学んでますし・・・。Davisだと夏、2500ドル程度で勉強できます。スタンフォードは1万ドル超えますからね。あほらしい。ちなみに、わずか6週間かそこらで1万ドルですからね。日本の大学だと、夏休みの講義は無料ですよ。勉強し放題ですね。

Stanfordの経済卒でInvestment Bankに勤めるとかよく聞く話ですが、20代で3000万とか4000万を超えるらしいですね。優秀な人間は、それくらいもらってしかるべきかもしれません。とにかく、お金の回り方が日本の大学周辺とは比べものにならないということは分かりました。

いろいろ、考え巡らして、では、日本の大学とUCのEAPみたいに交換留学制度を結んでいるところはあるのか色々調べましたが、やはり皆無のようです。同志社大学にスタンフォード日本センターがありますが、スタンフォードの学生が日本に勉強に来る制度のようです。(しかし、ホストファミリーに月6万の謝礼はおいしい話だなあ。)

もちろん、強烈に優秀ならば米国の大学はバンバン奨学金を出すので、エライ人にはお勧めのスタンフォード大学でした。先日、日本人飲み会があったらしいですが、スタンフォードで勉強しているのはほぼ全員東京大学卒業した人たちだっととのことです。

結論:普通の日本の学部生にとって、カリフォルニア大学のEAPは最高のプログラムである。

2010年12月16日木曜日

持つべきものは・・・

本日は、霧が一面にたちこめ凍える寒さです。夕方から参加する政治運動を見合わせようかと思うほどです。

寒い話は置いて、筑波の留学生の友人からEMSが届きました。

 
クコの実というやつで、生薬として利用されるようです 
お湯と一緒に飲めば体が温まります

「留学生になって初めて留学生の立場が分かる」
筑波に留学生が多くいてよかったなあと感じる今日この頃です。
お金目当てでない留学生チューター(*)が増えると、筑波大も楽しくなると思います。


持つべきものは、積極的で学問に熱意のある優秀な留学生の友人だと痛感します。そういえば、こちらでも友人は留学生ばかりです。俸給もらいながらPh.D取ろうとしている人たちです。

*留学生チューターについては、掲示板に募集がかかるので興味のある方はぜひ登録して下さい。

2010年12月12日日曜日

デービスの気候について2

2ヶ月前に、気候の記事について書きましたが、11月中旬に入ってから状況が一変しました。雨期に突入したわけです。そこから、一週間のうち二日は必ず雨が降るようになり、気温もぐっと下がりました。日本の梅雨とは違い、小雨がぱらぱらと断続的に降るような状況です。

灰色の季節です


気温は、0から15度くらいのレンジでとどまっています。しかし、この一週間は非常に温かく、15度を維持しています。今も半袖で文章を書いています。

筑波時代、Berkeleyに留学していた友人に
「カリフォルニアはコートがいらないけれど、それなりに冷えるよ」
と教えてもらっていたのにもかかわらず、ロングコートを購入してしまったことは痛恨の極みです。実際、気候の点は彼女の言うとおりです。

確かに、コートは必要なさそうです。おそらく東京の冬よりは暖かいと思います。こたつが恋しいということはありません。雹は降りますが、雪は降らないようです。

雨期は3月まで続くそうです。はやく、晴れ晴れとしたカリフォルニアに戻って欲しいと祈るばかりです。

アメリカ人、アメリカという国

「授業が楽しいよ」
「留学で成長できるよ」
「いろいろな人と出会えるよ」
「日本のこともよく考えるようになるよ」
など、世間の留学生ブログ(私も含めて)は、良い事しか書きませんが、たまには米国のネガティブキャンペーンを行います。

さてさて、米国の学生(学部生+コミュカレ生)事情を中心に、今回は書きたいと思います。私は現在2人の学生(一人はコミュカレ生)と一緒に4BRアパートをシェアして住んでいます。1人目は、諸事情があって出て行きました。

そこで、米国人学生の生活を目の当たりにしているわけですが、まず彼らの食事は本当にひどいです。というか、よく生きてるなと感心します。3人でシェアしている冷凍庫の中をご覧下さい。

本邦初公開、アメリカ人の冷蔵庫
所狭しとピザやチーズ、ハンバーグなどの冷凍食品が詰め込まれています 
もちろん、ヘルシー志向の私は冷凍庫は使用しておりませぬ

「嘘だろ」と思われるかもしれませんが、実際、大半のアメリカ人の食生活は、即席物でしめられています。ピザ、ハンバーガー、スパゲッティ、タコス、サンドイッチが本当に主食だったと言うことに驚きました。どおりで頭おかしい奴がおおいわけだ。

別に私が食べるわけではないのですが、見ていてpretty disgustingです。ちなみに、私がここで述べている一般的な学生というのは、西欧系の白人を指します。みなさんが想像する連中です。

彼らは、大学内でも大暴れです。ラジカセ肩に担いで、大爆音をならす輩とか普通にいます。日本で、携帯電話が鳴ったの鳴らないだので口論になり、電車が止められる事件があったと思いますが、そんなことでイライラしていたのでは、こちらではノイローゼになってしまいます。

いきなり、スケボー担いで私が座っている席に来るなり、
「この椅子使って良い?」
「いいよ」
 5分後・・・
「勉強してるのがうざいからいいや」 
って言い残してスケボーで帰って行くヤツとか、もはや意味分かりません。


また、諸事情があった住民がまだ家にいたころ(9月中旬から10月中旬まで)、アパートに戻るとそこは異次元と化していたことがありました。

新しく購入したと思われるスピーカーシステムで、ディスコミュージックをガンガンならし、ドンチュドンチュという音と共に、若者10人がせまいLiving Roomでたむろしていました。おい、酒場やディスコに行けよ!

もうね、アホすぎてため息が出ましたね。夜中の2時とか3時まで平気で大声でしゃべりまくるし、頭おかしいとしか思えませんでした。ちなみに、その諸事情男が出て行くまで毎晩、このような状況が続きました。

まあ、諸事情って言うのは、その男が暴行事件を起こして監獄に入り、結局UCを退学しなければならなくなったということです。26歳のSeniorで、このFALLをきちんとしていれば卒業できたものの、なんともアホな男です。まあ、アメリカ人からしたら、別段普通なんでしょうけどね。

その男がいなくなっても、コミュカレのティーンエイジャーが毎日のように友人を呼んで、騒いでいます。ThanksGiving時に購入したと思われる大型スピーカーを部屋に設置し、爆音でトランスミュージックを聴いています。バチバチドンドン、みんな大好きなようです。どおりで頭おかしい奴がおおいわけだ。


そいつも、なかなか一般的なアメリカ人のようで、ガールフレンドが夜中2時に「ピンポーン、ビー」とインターフォンを鳴らします。で、玄関で口論を始める始末です。幸いなことは、部屋が分かれている点です。一部屋二人という状況を想像するだけで、ぞっとします。

さらに、米国人学生は非常にarrogantです。おそらく日本人から見たらということになるのでしょうが・・・。いきなり話しかけてきて、???な状況が続くと怒り出します。世界に英語以外の言語があるということを知らないようです。おそらくこれは、一般的な日本の学生にも当てはまりますが、一言語しか話せない人はEthnocentrismに陥りがちな気がします。

では、アジア系アメリカ人はどうかというと、かなりマシな部類に入ります。とくに、両親が英語をあまり喋れない中国系アメリカ人は、留学生に対し理解があるように感じられます。それでも、気を緩めてはいけません。一部を除き、彼らは、やはりピザばかり食べているアメリカ人ですから。
 
米国人学生で筑波に留学していたMが、
「アメリカ最高、肉とか超うめーし」
「日本のせせこましい料理で腹一杯になったことないし」 
「まじ、あのアメリカンビーフ食いてー」

とか述べていたことを思いますが、本気でいってるんですか??と、いま振り返っても背筋が凍ります。

何が、Japan sucksだよ。SafewayとかWalmartとかで満足できるとかどんだけ文化レベル低いんだよ。歴史のない国なだけありますね。だいたい、百香亭で「もう食べれないよー」って言ってたのはどこのどいつだ。たいがい言っていることが、矛盾してるんだよ。さすが、成長ホルモンを投与しまくった牛を食べて育っただけの事はあります。

悪口を言えばきりがないアメリカです。アメリカは勉強する点においては、最高の環境ですが、面倒な人が多すぎます。教育機会に恵まれた人が多く滞在するデービスでこれだから、ほかの街は一体・・・、と思う気分悪くなります。

アメリカナイズという言葉がありますが、本物になることはあり得ません。本物を味わいたければ、こちらに来て下さい。コーラも微妙に味が違っておいしくないですからね。なんか、甘すぎてすっぱいねん。ビバ!アメリカ!

デービスの物価、生活

3ヶ月の生活で、一体どれだけお金が掛かったのかを書きます。もちろん、人によって出費の仕方は大きく異なることは事実です。動き回ると、出費がかさむのでつくば時代より倹約している事は確実です。


Penny、Nickel、Dime、Quarter

ちょうど3ヶ月の出費は、ちょうど3500ドルでした。内訳はだいたい以下の通り。

家賃:1200ドル(1ヶ月目は無料)
食費:800ドル
服、鞄:400ドル
教科書:300ドル
ホテル代:200ドル
家具:200ドル
携帯:100ドル
交通費:100ドル
自転車関係:100ドル
大学オリエンテーション費:100ドル

幸いにして、EAP生は大学にお金を納める必要がない(初回オリエンテーション費を除く)ので、この金額が生活費になります。現在1ドル=85円なので、円換算するとだいたい約30万程度でしょうか。

初期投資を含む月もあるので、月10万円以下で暮らしていることになります。米国の住居は日本のアパートのように敷金、礼金など意味不明な題目で初期投資が嵩むことがないので、助かっています。つくば時代、家賃の高いアパートに住んでいたのですが、初期投資だけで25万円以上した覚えがあります。


こちらでは、家賃を低く抑えようと思えば、月2万円近くまでになると思います。ただし、Living Roomに住まされたり、一部屋3人になったりと快適な生活が送れるとは思えませんが・・・。

家賃の次に出費が嵩むのが、食費です。食事については、別の記事を用意しますが、ほんとに期待しない方が良いです。高くてまずいというのが一般的です。だいたい、一週間で50~70ドルくらいの食費がかかります。加えて、友人とレストランに行くことがよくあると思われるので、その場合、1 mealにつき10ドルくらい必要です。

学生が多いのに、お金のない学生をカモにしたレストランが多いことに気づきました。例えば、フランチャイズ経営をしているベトナム料理店のメニューは、サクラメントのそれよりデービスの方が2ドルほど高く設定されています。とんでもないですね。

それと、残念な事にUC Davis(というか、米国の大学)には、日本のような学食がありません。MUやSiloで5~8ドル程度のピザやタコスやハンバーガー、Standard American Diet、通称SADが売っていますが、体に悪そうなので、控えた方が良さそうです。私は、たいていランチボックスを持って行ってます。

衣服についてですが、私は利用していませんが古着屋を活用すると2-3ドルでシャツや靴が購入できます。質は、まあそれなりのようです。あまり期待してはいけません。

そもそも、米国では貧乏でも「快適に生活する」という事は、極めて難しいと言わざる得ないでしょう。マレーシアやフィリピンが生活という点においてはどれだけ楽しかったか、懐かしくなります。アメリカ最高と吹聴していた、M(私がTA担当)は嘘つきだと認めざるを得ません。

備えあれば憂いなしと言うので、最低100万円は用意しておくとよいでしょう。勉強に支障のない程度にアルバイトに励んで下さい。

教授の評価

米国は順位付けが大好きな国です。Rolling Stone MagagineのThe 100 Greatest Guitarists of All Time、CNNのFortune Global 500、TIMEのALL-TIME 100 Moviesなど様々な分野でランキング付けが行われています。

エンデの『モモ』の灰色の男というのは、まさにUSAを指している気がします。とにかく、数字好きです。しかもそれを押しつけようとする。数学ができない人が多いのに皮肉ですね。

ということで、大学教授たちも、この評価システムから逃れることが出来ません。大規模な評価を行っているサイトにRATE MY PROFESSORSというWEBページがあります。米国6千の大学、100万人の教授の授業力が列記されています。

大学ランキングなんかより実際に役に立ちます

評価は、Overall quality、Helpfulness、Clarity、Easiness(、Hotness)の4項目で5段階に分けられます。

FALLに受講した一科目の教授

みんなの意見は割と正しいらしく、高評価の授業をFALLに受講しましたが、非常に分かりやすいコースばかりでした。日本では、講師個人の評価が公に晒されることは多くないですが、このようなシステムをぜひ導入して欲しいです。

というのは・・・。

"
教職の授業を受けているが、僕は心配している。教科書をなぞるだけの教授と、退屈で半分以上寝ている学生。まさに授業を「やってるつもり」「受けてるつもり」。こんなんじゃ日本の教育良くならないよ。もっと先生になるのに必要な事ってあると思う。本当に保守的。
"

教育活動に熱心な友人のツイートを思い出したので、ここに記します。 日本の大学教育について、偉そうにもの申す立場ではありませんが、自分の専門を除いて授業が面白くなかったことは事実です。

FALL終了

一昨日、ファイナルが終了しました。そして、本日で米国生活3月目となりました。
今日は、時間がたっぷりあるので、記事を複数作ってみようと思います。

本稿は、質問の仕方について述べたいと思います。

今学期、最も悔やまれることは全てのコースでTAをほとんど活用しなかったということです。というより、活用の仕方が分からなかったと言った方が正確かもしれません。何が分からないかも分からない状況+質問の仕方も分からないという、勉強につまずく中学生と同様の状況に陥ってしまいました。

他の日本人留学生に、絶対TAを活用した方が良いと言われ続けていたのにも関わらず、何となく質問しに行く気になれず、躊躇してしまいました。

3ヶ月で気づいたことですが、ちんぷんかんぷんでも、兎に角発言することが大事です。例えば、こちらの学生は、「それ前いったでしょ。というか教科書書いてるでしょ。」といった内容でも所構わず質問します。おそらく学生の立場からだと、「いや金払ってるの俺らだから」ということなんでしょう。

教授も、「授業で言ったでしょ。教科書読みなさいよ。」みたいな発言は一度もありません。学生と教授が対等な位置関係にあるのがよく分かります。日本の場合、大学受験の予備校ですら、講師がこのような発言をしまくる状況でしたので、講師>学生のヒエラルキーが存在するのは明確です。

そのような文化で育った私は、つい教授や講師に壁を感じてしまいます。というより、教科書に書いてあることが、実際多いので質問する必要がないといえば無いのです。

しかし、テストを終えた今、これではダメだと痛感しました。確かに、現在のリーディング力と講義の理解力でも、テストで点をとれることは取れますが、
高得点≠知識の定着≠説明力
という事に気づきました。やはり、テストのために覚えたことは忘れやすく、また、概念を説明できるかどうかとテストの点数は関係がないように思われます。

ということで、TAのオフィスアワーは、「この概念はこういう例で正しいですよね。」という形の質問を持って行くべきだという結論に達しました。こうすることで、説明力も身につき、アウトプットによる知識の定着がはかどる訳です。

2010年12月3日金曜日

成績返却

早速、一科目の総合評価が返却されました。

筑波大学では殆どの科目が A評価だったのですが、こちらは噂通りに厳しいです。順位のパーセンタイルが72%で、ぎりぎりB(+)[つまりGPA3.3]という結果でした。

すぐにSmartSiteに成績が反映されます

一週間後にファイナルが残されていますが、98か100点を取らないとA(-)[つまりGPA3.7]になりません。次回は、本一冊(500P)から丸々出題されるので、とても98点をとれる自信はありません。

ちなみにA[つまりGPA4.0満点]を取るには、平均93点以上必要です。また、A+[同じくGPA満点]を取るには平均99点という、恐ろしい程高いハードルが設定されています。
平均点はどうやらC+[GPA2.3]のようです。GPAを3以上維持しないといけない交換留学生には、ビクビクものです。

この教科は、自分のメジャーの選択科目になり得るので、A(-)が欲しかったのですが、英語での初講義で聞き取りが悪く、EXAM1の成績が足を引っ張ってしまいました。仕方ありませんね。

筑波大学で勉強している学生は、留学生に交じって英語で授業を受けることをおすすめします。筑波大学では、沢山の外国人教授が教鞭取り、英語で専門科目を勉強できる機会が沢山用意されているので、それで地ならしをすべきです。私は、英語嫌いのおかげで、こちらに来るまで一度も英語の授業をとらなかったことを大変後悔しています。

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虫酸をもよおすほど矢鱈アメリカ留学を勧めるブログで書いてあったことを今、唐突に思い出しました。そのブログに、日本人留学生の殆どが、GPAを3以上維持するのが困難だという見解が述べてありましたが、ここで否定させていただきます。少なくとも筑波の一般的なレベルの学生が留学すれば、よほど手を抜かない限り、Bを維持できないことは無いと思います。

というのは、私は下から2、3番目くらいの成績で、今のメジャーに入学した口です。周りの学生の頭の回転スピードにいつも驚かされていました。そして、彼らは確実にUCの一般的な学生より頭脳明晰です。本当に羨ましいほど能力を持っています。

某私立大学に転任した前クラス担任と、2週間ほど前に電話しました。25年近くアメリカにいただけのことがあって、こちらの事情に非常に詳しい方です。そのお方が、本当に筑波の学生は能力が高かったとおっしゃっていました。

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話がトピックから大分ずれましたが、なんとか無事に一科目を終えられました。残り二科目の試験勉強に全力で取り組みます。

2010年12月1日水曜日

スタンディングオベーション

今日から師走ですね。
ファイナルを一週間後に控え、試験勉強が忙しくなってきました。

さて、今日は一つ、非常に感動したことを書きます。

こちらの最後の授業についてです。
私は、Fallは3つのコースを取っているのですが、二つの授業が本日で終了しました。
どちらも講師の熱がこもった、緻密にオーガナイズドされた授業でした。

聞いていた通りですが、欧米の学生は感銘を受けたレクチャーの最後で、盛大な拍手を講師に送ります。学生も講師も真剣に授業に取り組むので、授業の終わりは特別な儀式のようです。

500人近くの学生をマネジメントしたコースの講師には、なんと歓声を含むスタンディングオベーションが巻き起こりました。

今まで、日本の教育現場でこのような現象が一切見られなかったため、大変感動しました。日本でも、某シンポジウムで元物理学類長の中井先生がおっしゃっていたいましたが、先生が学生の時分、教職の講義で盛大な拍手が起こったとのことです。

聴衆を感動させることができる講師はなかなか希有な存在なんでしょうか。日本で、なかなかこういう現象に出会えないのは、言語の問題が大きい気がしますね。英語は、本当に表現力が高いと思います。これについては、後ほど記事を書くつもりです。

それにしても、拍手の5秒前にこのクリップ(*Sexualityの講義のため:Avenue Qの挿入歌の替え歌)を爆音でホールに響かせる教授はさすがです。メジャーとは直接関わらないですが、LGBTの学生やFBIのオフィサーの話も聞くことができ、この講義を受けられただけでも、米国に来た価値があったと感じました。それにしても、すごいリベラルだ!